「らっきょう漬けね。(中略)毎年梅雨の時期に漬けるんですね。らっきょうは鳥取産から始まって、茨城産で終わるんです。六月になると近所の八百屋をパトロールしてね。最初は小粒で高級な品物が出回るんだけど、それはスルーするの。じっと我慢してるとシーズン終盤に安くて大振りなヤツが店頭にならぶんだな。(中略)肝心の味付けですけど、私はあの甘酸っぱいのは嫌いでね。市販の甘いらっきょう酢は使いません。漬け酢も自分で適宜調合して、酒のツマミになるように鷹の爪を多めに入れてピリッとさせて。
自分ではあまり食べずにみんなに配ってね、私は生のまま味噌をつけて齧る方が好きなんです。」(「友川カズキ独白録」より)
らっきょうは転ぶんだろうか? いやいや、転ばぬらっきょうの頭!
来年、らっきょう、漬けてみようかな。